事実を真正面から受け止め、逃げるな。 アルバイトさんの冥福を心から、心から祈る。
事故後、Wが社員全員に寄せたメッセージである。 「受ける、受けない」議論をしながらWは、横浜.関内に事務所を構えていた創業当初のころを思い出した。
お好み焼き「唐変木」に、昼の宴会が入った。 Wや経理部長をはじめ、本部事務員まで総出で対応し事務所は空っぽになった。
考えてみれば、高い人件費だった。 だけど理屈ではなく楽しかった。

宴会は最高に盛り上がった。 イレギュラーな営業だったが、お客さまの思い出作りに少しでも手伝いができてよかった。
今後どんなに店が増えても、あの時の気持ちは持ち続けたい。 Wは今、あらためてそう考えている。
研修会でWは、このエピソードを披露し、あなたならどうするか、全社員に聞いてみた。 入社半年未満と新卒内定者115人のクラスでは、「受けない」と答えた人が8人、「受ける」17人、「上司に相談する」が90人だった。
これに対し入社半年以上の店長候補は、「受ける」16人、「相談」90人で、「受けない」人はいなかった。 さらに店長クラスでは、「受ける」が90人になり、全体の70%を超していた。
Wは60歳になる2020年、会社経営から手を引き、「世界中に学校を作りたい」という夢を温めている。 その小さな第一歩として1999年8月、北海道で「W自然学校」を開催した。
前年から始めたO大正農協との野菜の契約栽培で現地を度訪れるうち、この素晴らしい自然をぜひ都会の子どもたちにも味わってもらい、自然に触れ合う中で何かを感じ取ってもらいたい、と強く思ったからだ。 「校長」はWが自ら務めた。

8月24日から3泊4日の日程。 帯広の牧場や自然の森のバンガローに合宿し、山登りや自炊、キャンプファイャーを楽しみながら「思いやりの心」「誠実な心」「感謝する心」をはぐくむ。
首都圏の小学4〜6年生29人が参加した。 「39年間生きてきた私にとって一番悲しかったことは、10歳の時、お母さんが死んだこと。
皆はお母さんが生きていて本当によかったな。 君たちがどんなに親を思っても、親の思いには及ばない。
ただただ親を敬い、感謝する心が大切」と、かみしめるように話し諭すW。 早速、両親への感謝の手紙を書かせた。
夜は、パジャマ姿のミーティング。 テーマは「夢」。
「夢を持っていても、かないっこないのだからつまらない。 夢なんかなくたって生きていける」という子どもらの心を見て取ったWは、こう話した。
バスで最初の宿泊所Y牧場へ。 夕食のバーベキュー前に勉強会。
昼間読んだ母からの手紙を題材に、「親」について考える。

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